2020年の業種別M&Aは、業種別の件数ランキングで「下剋上」が起こった。長年、件数トップを走ってきた「製造業」を抜いて、人材派遣や介護などの「サービス業」がトップの座を奪った。海外M&Aが多い「製造業」が件数を減らし、国内勢中心の「サービス業」が件数を伸ばしたためだ。2021年に入ってからも、サービス業はM&A件数で製造業を上回っている。背景には、新型コロナウイルスの感染拡大と国内の資産価格の上昇があり、岡三グローバル・リサーチ・センターの高田創理事長は「2021年はサービス業など国内M&Aの幕開けの年になるだろう」と予測している。2020年のM&A市場と2021年の見通しについて、同社執行役員広報部長の日高広太郎氏が解説する。