内閣府による『中長期の経済財政に関する試算』(以下「試算」)では、2029年度に基礎的財政収支が黒字化するとの見方が維持された。もっとも、その内容を見ると、極端に高い生産性の伸びを前提とするなど、極めて実現性に乏しいものだ。この試算は、図らずも財政健全化の難しさを浮き彫りにし、中長期的な通貨価値下落、即ちインフレのリスクを示唆したと言えよう。※投資のプロフェッショナルである機関投資家からも評判のピクテ投信投資顧問株式会社、DEEP INSIGHT。本連載では日々のマーケット情報や政治動向を専門家が読み解き、深く分析・解説します。